AIXのコマンド入力はviモードが便利
AIXのコマンドライン入力は、viモードが便利です。
便利な機能
- コマンド入力補完
- コマンド履歴検索
- コマンド編集
簡単に説明すると、
コマンド入力補完は、コマンドを途中まで入力したら後は補完してくれる機能です。
コマンド履歴検索は、過去に実行したコマンドをhistory履歴から検索する機能です。
コマンド編集は、コマンド入力文字列をviと同様に編集する機能です。
viモードに慣れると、コマンド入力の効率が向上します。
では実際に使い方を次に説明します。
viモードの使い方
viモードを使用するには、次のコマンドを実行します。
$ set -o vi
これでコマンド入力モードがviモードになります。
コマンド入力補完
例えば、「ls -l nmon_YYYYMMDD_server01.log」というコマンドを入力したい、とします。
ファイル名の途中まで入力します。
$ ls -l nmon
ここで、キーボード「Esc」を押します。
続けてキーボード「\」を押します。
すると、以降のファイル名が補完されます。
$ ls -l nmon_YYYYMMDD_server01.log
コマンド履歴検索
コマンド実行履歴を1つずつ過去に遡る場合は、
キーボード「Esc」を押します。
続けてキーボード「k」を押します。
すると、直前に実行したコマンドが表示されます。
続けてキーボード「k」を押すと、さらに1つ前のコマンドが表示されます。
「k」を押すたびに過去のコマンドが表示され続けます。
逆に、過去のコマンドから現在に戻りたい場合は、
キーボード「j」を押せば戻ります。
viモードはコマンド履歴を検索することもできます。
キーボード「Esc」を押します。
続けて「/」を入力して、その続きで検索するキーワードを入力します。
検索キーワードが「ls-l」であれば、「/ls -l」となります。
そして「Enter」を押します。
すると、「ls -l」に一致する最新のコマンドが表示されます。
さらに過去のコマンドを遡りたい場合は、キーボード「n」を押すと表示されます。
過去から現在の方向に検索したい場合は、キーボード「N」です。
コマンド編集
コマンドを入力して、その内容を修正したいとします。
コマンドを入力した後、キーボード「Esc」を押します。
あとはviエディタで使うコマンドと同様に編集できます。
「h」 カーソルが左に1つ移動
「l」 カーソルが右に1つ移動
「$」 カーソルが最後尾に移動
「0」 カーソルが先頭に移動
「C」 以降を消して上書き
「a」 1つ右から入力開始
[yy] 1行コピー
[dd] 1行切り取り
[dw] 単語切り取り
[p] 貼り付け
[i] コマンドモードから入力モードに切替え
[Esc] コマンドモードに切替え
viモードは結構便利です。
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