AIXでJFS2ファイルシステムを作成する手順
AIXにファイルシステムタイプがJFS2であるファイルシステムを作成する手順についてメモです。
作成の流れについて
論理ボリュームLV(LogicalVolume)作成
ファイルシステム(FileSystem)作成
ファイルシステムマウント
では実際に作成してみます。
ファイルシステム作成
ここでは、5GBのファイルシステムを作成します。
LVサイズは、PPサイズの倍数のサイズで作成します。
まずは、ファイルシステムを作成するVGのPPサイズを調べます。
# lsvg testvg VOLUME GROUP: testvg VG IDENTIFIER: 00c3db94000153636b6edc VG STATE: active PP SIZE: 512 megabyte(s) VG PERMISSION: read/write TOTAL PPs: 59 (30208 megabytes) MAX LVs: 256 FREE PPs: 12 (6144 megabytes) LVs: 3 USED PPs: 47 (24064 megabytes) OPEN LVs: 3 QUORUM: 2 (Enabled) TOTAL PVs: 1 VG DESCRIPTORS: 2 STALE PVs: 0 STALE PPs: 0 ACTIVE PVs: 1 AUTO ON: no MAX PPs per VG: 32512 MAX PPs per PV: 1016 MAX PVs: 32 LTG size (Dynamic): 256 kilobyte(s) AUTO SYNC: no HOT SPARE: no BB POLICY: non-relocatable PV RESTRICTION: none INFINITE RETRY: no #
上記結果の「PP SIZE」を見ると、「512 megabyte(s)」となっていることから、
このVGのPPサイズは 512MB です。
5GBのファイルシステムを作成するので、LVも5GBで作成します。
5GBに必要なPP数は、
5 * 1024 / 512 = 10
で「10」となります。
LV作成は以下の設定内容でで作成します。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
LV名 | lvtest |
タイプ | jfs2 |
論理区画の最大数 | 2048 (Default 512) |
VG | testvg |
LVサイズ(PP) | 10 |
コマンド実行
# mklv -y lvtest -t jfs2 -x 2048 testvg 10 lvtest #
~補足~
LVミラーで作成する場合は、追加で以下のオプションを追加して実行します。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
コピー数 | -c 2 |
LV作成hdisk | hdisk0 hdisk1 |
LVミラー設定でコマンド実行
mklv -y lvtest -t jfs2 -c 2 -x 2048 rootvg 10 hdisk0 hdisk1
コマンド「lslv」で、lstestが作成されたことを確認します。
# lslv lvtest LOGICAL VOLUME: lvtest VOLUME GROUP: testvg LV IDENTIFIER: 00c3db940153636b6edc.3 PERMISSION: read/write VG STATE: active/complete LV STATE: closed/syncd TYPE: jfs2 WRITE VERIFY: off MAX LPs: 2048 PP SIZE: 512 megabyte(s) COPIES: 1 SCHED POLICY: parallel LPs: 10 PPs: 10 STALE PPs: 0 BB POLICY: relocatable INTER-POLICY: minimum RELOCATABLE: yes INTRA-POLICY: middle UPPER BOUND: 32 MOUNT POINT: N/A LABEL: None MIRROR WRITE CONSISTENCY: on/ACTIVE EACH LP COPY ON A SEPARATE PV ?: yes Serialize IO ?: NO INFINITE RETRY: no #
次に、作成したLV上にJFS2ファイルシステムを作成します。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
タイプ | jfs2 |
マウントポイント | /test |
ログの論理ボリューム | INLINE |
自動マウント | yes |
コマンド実行
# crfs -v jfs2 -d lvtest -m /test -a logname=INLINE -A yes ファイルシステムが正常に作成されました。 合計ディスク・スペースは 5222036 KB です。 新規ファイルシステムのサイズは 10485760 です #
コマンド「lsfs」でファイルシステム「/test」が作成されたことを確認します。
# lsfs /test Name Nodename Mount Pt VFS Size Options Auto Accounting /dev/lvtest -- /test jfs2 10485760 rw はい いいえ #
ファイルシステムをマウントします。
# mount /test #
コマンド「df」で、「/test」が5GBで作成されたことを確認します。
MByte表示
# df -m /test Filesystem MB ブロック Free %Used Iused %Iused Mounted on /dev/lvtest 5120.00 5098.90 1% 4 1% /test #
GByte表示
# df -g /test Filesystem GB ブロック Free %Used Iused %Iused Mounted on /dev/lvtest 5.00 4.98 1% 4 1% /test #
ファイルシステム削除
削除するファイルシステムをアンマウントします。
# umount /test #
コマンド「rmfs」でファイルシステムを削除します。
マウントポイントも削除する場合は、オプション「-r」を付けて実行します。
# rmfs -r /test rmlv: 論理ボリューム lvtest が除去されました。 #
ファイルシステムを削除すると、LVも同時に削除されます。