importvgでVGを取り込む手順
AIXのVGを取り付ける手順を説明します。
VG構成されているディスクをサーバーにマッピングし、認識hdiskからVGをインポートして取り付けることができます。
手順はこうなります。
- ストレージ上でVG構成されたディスクをサーバーにマッピング
- AIXでhdiskを認識させる
- 認識したhdiskからVGをインポートする
- VGを活動状態にする
- ファイルシステムをマウントする
では実際に作業を行ってみます。
importvgを使ったVG取り付け手順
作業前のhdisk構成はrootvgディスクしか認識されていない状態です。
# lspv hdisk0 00c3db94a08589a2 rootvg active hdisk1 00c3db94a08589f1 rootvg active #
外部ストレージ上で、VG構成されたボリュームをサーバーにマッピングします。
その手順はここでは省略します。
AIXでコマンド「cfgmgr」を実行して、外部ディスクを認識させます。
# cfgmgr #
PV構成をコマンド「lspv」で確認すると、hdisk2 が認識されたことがわかります。
# lspv hdisk0 00c3db94a08589a2 rootvg active hdisk1 00c3db94a08589f1 rootvg active hdisk2 00c3db94636a7e6c None #
hdisk2上に構成されたVGをimportvgでインポートします。
# importvg -y testvg hdisk2 testvg #
メジャー番号を指定してインポートしたい場合は、オプション「-V」で指定します。
例えば、メジャー番号「100」を指定したい場合のコマンドは以下になります。
# importvg -V 100 -y testvg hdisk2 testvg #
lsvgコマンドでVGをリストすると、インポートしたtestvgが表示されます。
# lsvg rootvg testvg #
また、コマンド「lsvg -o」でVG活性状態を確認すると既に活動状態になっていることがわかります。
# lsvg -o rootvg testvg #
これで、VGのインポートは完了です。
必要に応じて、そのVG上のファイルシステムをマウントして下さい。
# umount /testfs #