AIXのVGを取り外すexportvgの手順
AIXのVGを取り外す手順を説明します。
手順の流れはこうなります。
- 取り外すVGのファイルシステムを全てアンマウント
- VGを非活動にする
- exportvgでAIXからVGを取り外す
- 物理ディスクhdiskを削除する
補足ですが、exportvgによる取り外しは、hdisk上のVG構成を削除することはしません。VGは物理ディスクであるhdisk上に構成されているのですが、exportvgではVG構成はそのまま残りますので、imortvgで再度VGを取り付けることが可能です。
では実際に作業を行ってみます。
exportvgを使ったVG取り外し手順
取り外すVGの活動状態をlsvgコマンドで確認します。
オプション「-o」を付けることで、活動状態のVGをリストできます。
# lsvg -o rootvg testvg #
ここでは、VG「testvg」を取り外すことにします。
VG「testvg」上のファイルシステムを確認します。
# lsvg -l testvg testvg: LV NAME TYPE LPs PPs PVs LV STATE MOUNT POINT loglv01 jfs2log 1 1 1 open/syncd N/A fslv01 jfs2 36 36 1 open/syncd /testfs #
ファイルシステム「/testfs」のSTATEが「open」になっており、マウントされていることがわかります。
ファイルシステム「/testfs」をアンマウントします。
# umount /testfs #
再びVG「testvg」上のファイルシステムを確認してみると、STATEが「closed」になりました。
# lsvg -l testvg testvg: LV NAME TYPE LPs PPs PVs LV STATE MOUNT POINT loglv01 jfs2log 1 1 1 closed/syncd N/A fslv01 jfs2 36 36 1 closed/syncd /testfs #
次に、VG「testvg」を非活動状態にします。
コマンドは、varyoffvg です。
# varyoffvg testvg #
コマンド「lsvg -o」で活動状態VGをリストすると、VG「testvg」が表示されておらず、非活動状態になったことがわかります。
# lsvg -o rootvg #
exportvgコマンドでVG「testvg」を取り外します。
# exportvg testvg #
lsvgコマンドでVGをリストすると、VG「testvg」が非表示になり取り外されたことを確認できます。
# lsvg rootvg #
物理ディスクhdiskをコマンド「lspv」で確認すると、hdisk2のVG割当てが「none」になりました。
# lspv hdisk0 00c3dc94a08589a2 rootvg active hdisk1 00c3dc94a08589f1 rootvg active hdisk2 00c3dc94636a7e6c None #
ディスクをサーバーから取り外す場合は、ここでhdiskを削除します。
# rmdev -dl hdisk2 hdisk2 を削除しました #
これでVG取り外しは完了です。