RACサービスをrelocateで配置換えするコマンド

oracle-hq-100

RACサービスを別ノードに移動させるrelocateコマンド

RACサービスは高可用性構成で優先ノードを持っています。例えば、優先ノードがserver01であるSERVICE1であれば、通常はSERVICE1はserver01で稼働します。サーバーメンテナンスなどでRACサービスを1つのノードに片寄せしたい場合は、停止するノードで動いているサービスを片寄せしたいノードに移動させなければなりません。

そのときはsrvctlコマンドでrelocateできます。

  • DB名 → DB01
  • サービス名 → SERVICE1
  • 優先ノード → server01
  • 優先ノードのDBインスタンス名 → db011
  • 片寄せするノード → server02
  • 片寄せするノードのDBインスタンス名 → db012

SERVER01をdb011からdb012へ移動したい場合は、以下のコマンドで移動します。



 

コマンドはrootユーザーで実施します。 (db011 → db012)

[root@server01:/] srvctl relocate -d db01 SERVICE01 -i db011 -t db012
[root@server01:/]

 

逆に、db012からdb011へ戻したい場合はこのようになります。 (db012 → db011)

[root@server01:/] srvctl relocate -d db01 SERVICE01 -i db012 -t db011
[root@server01:/]

 

サービス数が多くて一つ一つ移動させるのが大変な場合は、全サービスを再起動すれば全サービスを優先ノードに再配置できます。

[root@server01:/] srvctl stop service -d db01
[root@server01:/] srvctl start service -d db01
[root@server01:/]

 



 
 


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