RACサービスをrelocateで配置換えするコマンド
RACサービスを別ノードに移動させるrelocateコマンド
RACサービスは高可用性構成で優先ノードを持っています。例えば、優先ノードがserver01であるSERVICE1であれば、通常はSERVICE1はserver01で稼働します。サーバーメンテナンスなどでRACサービスを1つのノードに片寄せしたい場合は、停止するノードで動いているサービスを片寄せしたいノードに移動させなければなりません。
そのときはsrvctlコマンドでrelocateできます。
- DB名 → DB01
- サービス名 → SERVICE1
- 優先ノード → server01
- 優先ノードのDBインスタンス名 → db011
- 片寄せするノード → server02
- 片寄せするノードのDBインスタンス名 → db012
SERVER01をdb011からdb012へ移動したい場合は、以下のコマンドで移動します。
コマンドはrootユーザーで実施します。 (db011 → db012)
[root@server01:/] srvctl relocate -d db01 SERVICE01 -i db011 -t db012 [root@server01:/]
逆に、db012からdb011へ戻したい場合はこのようになります。 (db012 → db011)
[root@server01:/] srvctl relocate -d db01 SERVICE01 -i db012 -t db011 [root@server01:/]
サービス数が多くて一つ一つ移動させるのが大変な場合は、全サービスを再起動すれば全サービスを優先ノードに再配置できます。
[root@server01:/] srvctl stop service -d db01 [root@server01:/] srvctl start service -d db01 [root@server01:/]