アーカイブ有効化手順 (Oracle11gR2-RAC-ASM)
Oracle11gR2-RAC構成におけるアーカイブ有効化手順
作業の流れは以下となります。
- ASMディスクグループ内にアーカイブファイルを収納するディレクトリを作成
- データベースをシャットダウン
- データベースをmountモードで起動
- アーカイブロギングを有効化
- 初期化パラメータにアーカイブファイル出力先を登録
- データベースを再起動
アーカイブ出力先は2つのディレクトリに出力します。
- +DATA/DB01/ARCHIVE1
- +DATA/DB01/ARCHIVE2
RACで2ノード構成であっても、作業は片方のみでいいです。
それでは作業に入ります。
ASMでの作業
ASMでの作業です。
ASMディスクグループ内にアーカイブファイル用ディレクトリを作成
gridユーザーでログインし、ASMコマンドラインを起動します。
[grid@server01:/home/grid] asmcmd ASMCMD>
アーカイブファイル収納用の2つのディレクトリを作成します。
ASMCMD> mkdir +DATA/DB01/ARCHIVE1 ASMCMD> mkdir +DATA/DB01/ARCHIVE2 ASMCMD>
データベースでの作業
データベースでの作業です。
データベース・シャットダウン
[grid@server01:/home/grid] srvctl stop database -d db01 [grid@server01:/home/grid]
mountモードで起動
oracleユーザーでログインしてsqlplusを起動します。
[oracle@server01:/home/oracle] sqlplus /nolog SQL*Plus: Release 11.2.0.4.0 Production on 金 10月 18 14:30:10 2013 Copyright (c) 1982, 2013, Oracle. All rights reserved. SQL> conn / as sysdba アイドル・インスタンスに接続しました。 SQL>
mountモードで起動します。
SQL> startup mount; ORACLEインスタンスが起動しました。 Total System Global Area 9620525056 bytes Fixed Size 2254496 bytes Variable Size 1677724000 bytes Database Buffers 7918845952 bytes Redo Buffers 21700608 bytes データベースがマウントされました。 SQL>
アーカイブ有効化する前の状態を確認します。
SQL> archive log list; データベース・ログ・モード 非アーカイブ・モード 自動アーカイブ 使用禁止 アーカイブ先 /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/dbs/arch 最も古いオンライン・ログ順序 14 現行のログ順序 15 SQL>
アーカイブモードを有効化します。
SQL> alter database archivelog; データベースが変更されました。 SQL>
~補足~
ノーアーカイブモード(アーカイブ運用しない)に変更する場合はこうです。
SQL> alter database noarchivelog; データベースが変更されました。 SQL>
アーカイブモードが有効化になったことを確認します。
SQL> archive log list; データベース・ログ・モード アーカイブ・モード 自動アーカイブ 有効 アーカイブ先 /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1/dbs/arch 最も古いオンライン・ログ順序 14 アーカイブする次のログ順序 15 現行のログ順序 15 SQL>
アーカイブファイル出力先の登録
初期化パラメータにアーカイブファイル出力先を登録します。
SQL> alter system set log_archive_dest_1='location=+DATA/DB01/ARCHIVE1' scope = spfile; システムが変更されました。 SQL> alter system set log_archive_dest_2='location=+DATA/DB01/ARCHIVE2' scope = spfile; システムが変更されました。 SQL>
セットされたことを確認します。
SQL> show parameter archive NAME TYPE VALUE ---------------------- ----------- ------------------------------ log_archive_dest_1 string location=+DATA/DB01/ARCHIVE1 log_archive_dest_2 string location=+DATA/DB01/ARCHIVE2
データベースをシャットダウンします。
SQL> shutdown immediate データベースがクローズされました。 データベースがディスマウントされました。 ORACLEインスタンスがシャットダウンされました。 SQL>
データベース起動
設定に問題がなければ正常に起動されます。
[grid@server01:/home/grid] srvctl start database -d db01 [grid@server01:/home/grid]
起動後、ASMディスクグループを参照するとアーカイブファイルが出力されていることが確認できました。
ASMCMD> cd +DATA/DB01/ARCHIVE1 ASMCMD> pwd +DATA/DB01/ARCHIVE1 ASMCMD> ls -l Type Redund Striped Time Sys Name N 2_7_829070404.dbf => +DATA/DB01/ARCHIVELOG/2013_10_18/thread_2_seq_7.269.829148117 ASMCMD>
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