AIXのVGを取り外すexportvgの手順

AIXのVGを取り外す手順を説明します。

手順の流れはこうなります。

  1. 取り外すVGのファイルシステムを全てアンマウント
  2. VGを非活動にする
  3. exportvgでAIXからVGを取り外す
  4. 物理ディスクhdiskを削除する

補足ですが、exportvgによる取り外しは、hdisk上のVG構成を削除することはしません。VGは物理ディスクであるhdisk上に構成されているのですが、exportvgではVG構成はそのまま残りますので、imortvgで再度VGを取り付けることが可能です。

では実際に作業を行ってみます。

 

 

exportvgを使ったVG取り外し手順

取り外すVGの活動状態をlsvgコマンドで確認します。
オプション「-o」を付けることで、活動状態のVGをリストできます。

# lsvg -o
rootvg
testvg
#

ここでは、VG「testvg」を取り外すことにします。
VG「testvg」上のファイルシステムを確認します。

# lsvg -l testvg
testvg:
LV NAME             TYPE       LPs     PPs     PVs  LV STATE      MOUNT POINT
loglv01             jfs2log    1       1       1    open/syncd    N/A
fslv01              jfs2       36      36      1    open/syncd    /testfs
#

ファイルシステム「/testfs」のSTATEが「open」になっており、マウントされていることがわかります。

ファイルシステム「/testfs」をアンマウントします。

# umount /testfs
#

再びVG「testvg」上のファイルシステムを確認してみると、STATEが「closed」になりました。

# lsvg -l testvg
testvg:
LV NAME             TYPE       LPs     PPs     PVs  LV STATE      MOUNT POINT
loglv01             jfs2log    1       1       1    closed/syncd  N/A
fslv01              jfs2       36      36      1    closed/syncd  /testfs
#

次に、VG「testvg」を非活動状態にします。
コマンドは、varyoffvg です。

# varyoffvg testvg
#

コマンド「lsvg -o」で活動状態VGをリストすると、VG「testvg」が表示されておらず、非活動状態になったことがわかります。

# lsvg -o
rootvg
#

exportvgコマンドでVG「testvg」を取り外します。

# exportvg testvg
#

lsvgコマンドでVGをリストすると、VG「testvg」が非表示になり取り外されたことを確認できます。

# lsvg
rootvg
#

物理ディスクhdiskをコマンド「lspv」で確認すると、hdisk2のVG割当てが「none」になりました。

# lspv
hdisk0          00c3dc94a08589a2                    rootvg          active
hdisk1          00c3dc94a08589f1                    rootvg          active
hdisk2          00c3dc94636a7e6c                    None
#

ディスクをサーバーから取り外す場合は、ここでhdiskを削除します。

# rmdev -dl hdisk2
hdisk2 を削除しました
#

これでVG取り外しは完了です。

 

 


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